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2011年06月17日

三日目の午後には倉敷へ。
倉敷は江戸時代の名残を残したとても落ち着いた町並みでした。

美観地区のメイン通りに倉敷川が流れていますが、ここでも川舟流しをやっています。
コースは倉敷川を約30分、行って帰ってくるだけですが、料金は300円と手ごろで、船頭さんから倉敷についての歴史や観光ガイドが聞けるのでお勧めです。

ただ、一艘の定員が5名で一度に二艘しか運航しません。休日の昼頃には、夕方の便まですぐ予約でいっぱいになります。やはりペアで乗船する方が多く、私達は最終便の最後の一席を二艘別々での分乗となってしまいました。

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こんなに人気があるなら、もっと舟を大きくしたり、舟の数を増やせばいいのに、と思うのですが、あまりお金儲けを考えないところがこの町のいいところかもしれませんね。

お昼は倉敷名物「ままかり」を食してみることに。
「ままかり」は瀬戸内海で獲れる魚で隣の家まで飯[まま]を借りに行くほど美味しいところからこの名前がついたそうで、酢漬けでよく出されるようです。

ままかり
お食事処カモ井のままかり定食
刺身、酢漬け、てんぷら、みりん干しと一通り楽しめました。
ままかり自体は普通の味です。飯は借りませんでした。

今回は倉敷観光のメインである大原美術館鑑賞もやめにして、ただ町の中をのんびりと過ごすことにしました。

すぐそばの鶴形山にも登って見ると、日本一の藤棚なんて意外と知られていない名所も発見。
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通りすがりに入った「桃太郎のからくり博物館
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入場料600円は、ちと高めです。
どうしようかと迷っていると、
「JAFの会員証があると500円です」
と、わざわざ窓口の女性がいうので、川舟流しまでの時間つぶしに入場してみることに。

館内では、目の錯覚を利用したからくりアートや手品の仕掛けの様なものから、子供だましのお化け屋敷もどき、小さい子供が見てもあまり喜ばないような桃太郎にまつわる資料等を展示してあります。
ヒマつぶしに入るのであればそれなりに楽しめるのですが、来場者のターゲットが大人なのか子供なのか、さらには桃太郎とからくりなどの仕掛けを組み合わせる博物館の意図が良くわからない展示館となっていました。

唯一の救いは、ここの館長でした。
私は知りませんでしたが、テレビの「笑っていいとも」なんかにも出演しているちくわ笛で有名な名物館長です。
この館長、からくりの仕掛けの種明かしをしたり、ちくわ笛を吹いたりして、人を驚かせたりすることが心の底から楽しくてしょうがないと言う人でした。

私が行った時も中庭でコブクロの曲をちくわ笛で熱演して喝采を浴びていました。
もしここに行くなら、是非、館長のいる日にどうぞ。

2011年06月09日

先日、夜遅くに車で帰宅していると、FM放送で政府広報を流していました。
枝野官房長官が震災で親などの親族を失った方の相続放棄の手続き期限が迫っていることの周知を促す内容のものでした。

東日本大震災から早3ヶ月が過ぎようとしています。

ご承知のように、「相続放棄」は相続の開始があったことを知った時から3ヶ月以内に家庭裁判所に放棄の手続きを取らなくてはなりません。
行方不明の場合は別にして、一般的にはその被相続人の死亡を相続人が確認した時点から、相続放棄の手続き期限のカウントが始まります。

亡くなられた方が財産よりも多額の借金があるのが明らかな場合などはすぐに手続きをとることに問題はないと思います。
但し、相続放棄は同時に財産も放棄することになりますから、債務や特に連帯保証などがどれくらいあるのかわからない場合は慎重に検討する必要があります。

「相続放棄」という言葉は、普通の人もよく耳にしていると思いますが、今回のような特殊な状況ではそこまでなかなか頭が回らないのではないでしょうか。
当面の生活に精いっぱいの被災者の方にこのような重大な決断を3ヶ月以内に行いなさい、と言うのはとても酷な話です。

震災後に日本広告機構の耳障りなCMを耳にタコができるくらい聞かされましたが、今回のような大事な情報こそ政府広報として繰り返し流すほうが、国民の法律意識が高まってよかったのではないかと思います。

と、この様な記事を書いていたら、
民主党は被災地での相続放棄の手続き期間を11月30日まで延長することを決めたようです。

もともと手続き期限の延長を申請することは可能だったのですが、今回は相続人自身も被災のケースが多いのですから、当然の措置だと思います。
さらに震災のために手続きできなかった被災者にも配慮し、昨年12月11日以降に相続開始を知った人を対象とするようです。

被災者にとっては朗報ですが、被災地では役所をはじめ、いろいろな機関や企業が麻痺している現状では、財産調査にも相当な時間がかかりそうです。
各種申請手続きの簡素化等の配慮がさらに求められそうですね。

2011年06月06日

二日目の宿は岡山県に入り、美作三湯と呼ばれる湯原温泉へ

美作三湯は岡山きっての温泉地湯郷、奥津、湯原の3つを称してそう呼ぶのですが、中でも湯原温泉は西の横綱と称される「砂湯」と言われる川沿いの露天風呂があります。

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下の方の立て札には日本一の名泉露天風呂と謳われています。
 
宿に着いたのが6時頃。
名物「砂湯」までは徒歩で行くと20分ぐらいかかりそうです。夕食まで一時間ほどしかなかったので、ホテルで自転車を借りてとりあえず下見に。

砂湯は川底の砂を噴き上げながら温泉が湧いているところからつけられたようで、九州鹿児島の砂蒸し風呂と違い、体に砂をかけるわけではありません。
湯原ダムのすぐ下にある川沿いの露天風呂で、自然のまま、目隠しなども何もなく、向いのホテルからも丸見えの露天風呂です。
 
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ここは一般の女性が、日が明るいうちに気軽に入浴するには、かなりの勇気と覚悟が必要です。
しかも、脱衣所のセキュリティも無防備っぽく、夕食を終えてわざわざ入りに行くのも面倒だったので、今回は遠目に見学するだけに。
私は行った時は運悪く?、女性客は入浴していませんでした。

この砂湯、無料なのはとても喜ばしいことですが、町にとっては貴重な観光資源です。
タオルを巻いて入っていいことになっているようですが、もっと場内整備を行って、特に女性が気兼ねなく、より安全に入れるような環境作りを行えば、湯原温泉全体の集客力があがるような気がします。
ただ、そうしたら、昔ながらの温泉町の風情が変わるかも知れませんね。
通り沿いに射的場なんかもあって、とても懐かしさを感じる温泉町でした。