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2013年07月06日

6月のイタリアは、気温は日本とあまり変わりませんが、梅雨がない分快適かと思いきや・・・

天気は良かったのは幸いですが、連日30度を超す猛暑日が続き、さらにどこも石畳の照り返しで体感温度は35度以上はあったように思います。

2日目からやや夏バテ気味でしたが、南下するに従って日差しはますます強烈に。

マテーラの谷の岩場の斜面を掘った洞窟住居群
マテーラ.JPG
イタリア北部の洗練された町並みとは趣きを異にしています。

洞窟住居.JPG
内部は涼しくこざっぱりしていますが、少し昔まで家畜と同居するような不衛生な生活環境だったようです。


そしてアルベロベッロまで来るとまさにメルヘンの世界。
トゥルッリ.JPG
ちょっと早起きして朝焼けに輝く町並みを見てきました。

トゥルッリと呼ばれるとんがり屋根と白壁はどこかのテーマパークのようです。
ハートの屋根.JPG
ハートを射抜く矢の家は若いカップルに大人気です。

後方に見えるヴェズヴィオ山の噴火で埋没した古代都市ポンペイはそのスケールの大きさにビックリです。
ポンペイ遺跡.JPG
広範囲にわたってよくこれだけ発掘したものです。

風俗施設まであったことがその往時の繁栄ぶりを偲ばせます。
ポンペイ1.JPG
壁画のメニューを見てサービスをチョイスしたんだとか。
これなら言葉が通じなくてもOKですね。

さらに街路には男性のシンボルをデザインした道案内の表示まであったとは。
ポンペイ3.JPG
ちょっと微笑ましいですね。
大阪府知事もこの時代に生まれたらもっと支持率が上がったかも。

そして夏バテもいよいよピークを迎えようとしていました。

2013年07月04日

旅行はアクシデントが起きないことが何よりですが、4日目についに勃発。

その日最初の観光地ピサに向かう途中にツアーバスの運転手が体調不良を訴え、高速道路を途中下車。
自ら救急車を呼んでそのまま病院へ。
大事故が起きなかったのは不幸中の幸いですが、駐車場で1時間以上も替わりの運転手を待つはめに。
とにかくエンジンの切れた車内が暑い!

何とか到着したフィレンツェ。
フィレンツェ.JPG
高台にあるミケランジェロ広場からの眺めはなかなかのものです。
旧市街の町並みが世界遺産になっています。

イタリアの有名美術館はどこに行っても相当の混雑を覚悟しなければいけませんが、
ここウフィッツィ美術館も黒山の人だかり、アクシデントで入場予定がずれ込んだため現地ガイドが相当キレてました。
ウフィッツイ.JPG
ボッティチェリの「春」や「ヴィーナスの誕生」などを鑑賞しましたが、耳の右から左に突き抜けるような現地ガイドのマシンガン解説と、ところてん方式で押し出される混雑ぶりで、何を見たかよくわかりません。

夕方からイタリアの新幹線ユーロスターに乗って、フェレンツェから約3時間で一気にナポリまで南下。
ユーロスター.JPG
改札口ってなかったような気がします。

翌日はカプリ島で青の洞窟を見学。
入り口部分は結構狭くて危険です。波が高いと入れないのがよくわかりました。
青の洞窟.JPG
そしてここもやっぱり大混雑。
洞窟内のボートはせめて2隻位までにしないと、なんだか風情がありませんね。

船長.JPG
60,70代のツアー客が多い船内。
帰路では何故かヴィレッジ・ピープルのYMCAを流してノリノリの船長ですが、皆さん至って冷静です。

カプリ島からソレントに渡り、映画で一躍有名になったアマルフィへ。

途中に立ち寄ったのがポジターノの丘。
ポジターノ.JPG
ここはまだアマルフィ海岸ではありませんが、変わらないぐらいのいい眺めです。

ナポリの街は都会なのに、駅の裏を少し行くと香港みたいに窓から平気で洗濯物を干したり、ゴミゴミとした町並みは、ちょっと危険な東南アジアの風情があります。
でもこの雑然とした感じが親近感をおぼえます。
ナポリ.JPG
そしてイタリアではどこもこんな車間距離ギリギリの路上駐車やってます。
一体どうやって出すんですかね。

サンタルチア港からヴェズヴィオ山を望む。
サンタルチア港.JPG
ナポリの夕べ、といっても午後9時前でもまだこの明るさです。
日の暮れ方が福岡とは2,3時間は違うような気がします。
育ちのせいか、どこに行っても港町の風景は結構好きですね。
今回のイタリア旅行の中ではここが一番安らぎをおぼえた、思い出深い場所です。
でも、まだまだ死ぬわけにはいきません。

2013年07月02日

先日、結婚30周年を記念して、以前から行きたかったイタリアに行ってきました。
イタリアの世界遺産を多く回るという欲張りなパッケージツアーでしたが、今回は名所旧跡というよりも、印象深かったところをいくつかご紹介したいと思います。

今回、KLMオランダ航空が福岡からの直行便を開設ということで、アムステルダム空港経由でミラノへ。

アムステルダム空港
ミラノまで乗り継ぎ時間が約6時間あるので結構時間を持て余します。
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空港内には休息用のリクライニングチェアや上品なソファーが置いてあったり、キッズルームやカジノまであったりして、なかなかおしゃれな空港です。

ミラノ市内
  ミラノ.JPG
ファッションの最先端を行く街だけに、古い街並みの中にも針と糸のカラフルなモニュメントが調和しています。

ミラノからヴェネチアに向かう途中にあるヴェローナでは、「ロミオとジュリエット」で有名なジュリエットの家へ。
バルコニー.JPG

バルコニー下のジュリエットの像は、胸を触るとご利益があるのか、観光客から寄ってたかってセクハラされて胸はツルツルです。
ジュリエット.JPG

ヴェネツィア本島の対岸にあるサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会
サンジョルジョ.JPG
最近建ったようですが、誰が何の目的で建てたのか、教会の前にデンと居座るこの太めの裸体坐像は一体何でしょう?
せっかくのヴェネツィアの景観に全くマッチしてないので、気になりました。

しかし、ヴェネツィアの水路はやはりすごいですね。残念ですが柳川とはスケールが違いました。
水面下には無数の木の杭が基礎として打ち込まれているらしいですが、どうやってこれだけの建物が長い時を経た今もなお、盤石と水上に建っているのが不思議です。

昔、罪人が右の監獄から左の宮殿にこの橋をため息をつきながら引かれて行って、処刑されたというため息の橋。
CIMG0844.JPG
この日はとても暑くて橋の上でため息が出ました。

続く。