2011年05月17日

八日目の蝉

蝉の寿命は一週間と言われています。
しかし、八日生きた蝉がいたとするなら、その蝉は
ラッキーでしょうか?アンラッキーでしょうか?


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タイトルにもなっている「八日目の蝉」
内容もタイトル通り、受け取り方により見解が変わるような内容です。
原作は角田光代で、本は2007年に発行されています。

遅らせばながらGWに本を読みましたが、話は2章に分かれており、
1章は、妻子ある人の子を妊娠するものの堕胎してしまう野々宮希和子。
しかし愛する男の妻が同時期に妊娠していることを、希和子は知ります。
そしてその妻も夫が不倫していることを知り、
希和子に対する脅迫がエスカレートしていきます。

生きる希望も失った希和子は、ただ一目愛する男の赤ちゃんを
見たい一心で男のうちに侵入。
微笑む赤ちゃんを見て思わす誘拐してしまい、逃亡生活が始まります。

2章は、その赤ちゃん、薫が大きくなり、大学生になってからの話です。
薫も妻子ある人の子を妊娠してしまい、気付けば希和子同じような人生を。

NHKでもドラマ化されて、そして映画化され現在上映中です。
映画の告知には
「優しかったお母さんは、私を誘拐した人でした。」
とあります。

各々の理性の欠如と、失いたくない絆が見事に表現されています。

先日、4ヶ月の赤ちゃんを見たのですが、
赤ちゃん自体、存在だけでもかわいいのに
微笑むとたまらなくかわいくて、この本の希和子を思い出し
誘拐する気持ちわかるかも・・・なんて思ってしまいました。
もちろんちゃんと理性がありますので、そんなことしませんが(笑)。

映画のロケ地は小豆島(香川県)で、こちらの島の風景も楽しみなので
ぜひ映画も(多分DVDが出てからでしょうが・・・)
見てみたいと思います。


 

posted by 田中秀樹税理士事務所 at 08:12 | Comment(0) | スタッフブログ
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