2011年11月12日

税を考える週間

11月11日(金曜日)から17日(木曜日)までは、「税を考える週間」です。

私の最近気になる「」は毎日のようにニュースに出てくる「関税」です。

そうTPP(Trans-Pacific Partnership)環太平洋戦略的経済連携協定 についてです。

「関税を廃止し自由な貿易協定を!」といってますが この協定を結ぶメリット・デメリットとは?

よく言われていることは

メリットとして

1.輸出企業は海外に進出しやすくなる(安く商品を販売できる)

2.諸国との海外競争によって(消費者の立場から考えると)物が安く買える。

3.GDP(国内総生産)の増加(内閣府の見解)

デメリットとして、逆の事がおきるわけですから

1.輸入品が安くなり、国産の物が売れなくなる。

2.輸入品との競争で物価が下落し、デフレが進む。

3.農業輸入が増え、農業人口が大幅に減る。

個人的には価格が安くなるのは嬉しい一方、

すでに現在日本の店頭に海外製品も多くなっていますが、

海外製品ばかりが並ぶのには抵抗があります。

そして農家には大打撃です。

農家の職が減る代わりに、輸出に関わる職が増えるかもしれませんが、

果たしてそれでいいのでしょうか?

日本の米が食べれなくなるなんて絶対に嫌です。

食が変わることで日本人の健康被害も増えていくのではないでしょうか?

旅行好きな私としては、海外に行ってその国の生活を見るために

デパートなどに行き食材を見たり買ったりするのが楽しみですが

その価値さえ奪われますね。

そして日本の農産物の関税率については、高関税品目の割合は1割で、

9割の品目は低関税で、全体として欧米諸国に比べて低い関税率です。

日本の輸出で比率の高い「車」にしても、為替リスクを懸念してアメリカで生産を

している企業もたくさんあるわけで、関税がなくなったころで意味があるのか?

そしてこのTPPに中国が加盟することはないでしょうし・・・・。

まるでペリー来航時同様、日本は「開国」を迫られているようなもので

協定しないと取り残されちゃいますよと赤子の手をひねるようなアメリカ。

この税を通じて、日本の食文化についてありがたみを感じ

日本の米をいつくしみながらの「税を考える週間」となりそうです。

2010_11_tpp_sankakoku.gif

T.K


posted by 田中秀樹税理士事務所 at 13:10 | Comment(0) | スタッフブログ
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