2011年08月23日

法王選び

先日、図書館でふと手にした本がこちら

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『ダライ・ラマ法王に池上彰さんと「生きる意味」について聞いてみよう』

私、池上彰さんはNHK子供ニュースの頃から、非常にわかりやすくて大ファンです。

この本を読んで驚いたのが、ダライ・ラマ法王の後継者選び。

法王というと「ローマ法王」を連想してしまいまうのですが、

(たしかダン・ブラウンの「天使と悪魔」でも出てきたと思いますが)

ローマ法王はコンクラーベ(枢機卿たちによる会議)によって選ばれます。

しかしダライ・ラマ法王は「輪廻転生」という考えの下、選ばれるらしいのです。

つまり(ネットでも調べてみたのですが)法王の死後、

魂が転生しそれが少数の僧侶たちに直感的に伝えられて、

その方角、地域を特定し、僧侶たちがその生まれ代わりを探し出すらしいのです。

選ばれる新法王は誕生時の特徴的な出来事、遺品に対する反応や、

側近しか知らないはずの癖などで判定。

ちなみに現在のダライラマ14世は、小さな農家に生まれた九人目の子供で、

三歳の頃、いくつかのお告げに導かれ、迎えに来た僧侶の知らないはずの名前を呼び、

さらに先代の遺品を見て「これ、ぼくのだ」と言ったらしいのです。

この本にもダライ・ラマ14世自身が

『母の話によりますと、私は「ここは私のいるべき場所ではない。

誰かが私を見つけにくるんだ」と言っていたそうです。』と述べています。

ただ彼自身、そのことは覚えていないらしいですが・・・。

毎回ダライ・ラマとして生まれてくるのは大変ではないですか?という質問にも

みなさんと一緒で、私も前世は誰だったなどわからないのです。と答えています。

そして以前、夢で前世のような夢を見たことがあるが、

そのときはエジプト王制の囚人だったとか。

子供の頃は、いろいろな訓練や修行に「普通の子供だったらよかったのに」

と思うことはよくあったと述べており、

とても親しみやすい方で、本を読み進めるうちに「法王」という肩書きを忘れて

一人の人間としてダライ・ラマが好きになっていきました。

もちろんこの本は「生きる」といテーマを中心に書かれており、

ダライ・ラマ法王の答えに共感・納得してしまう点も多く

読む価値大の本でした。

時期総理候補がニュースになっていますが

厳選なるダライ・ラマ法王選びのように

『日本を変えるために生まれてきた』

というような人だったらいいのですが・・・・。



T・K
posted by 田中秀樹税理士事務所 at 14:26 | Comment(0) | スタッフブログ
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