2010年06月02日

相続が始まった!10 「眉山」にみる相続準備

前回、四国の旅で徳島に行った折、眉山に登りました。
ロープウエイで徳島市中心部を一望できる頂上まで登り、夜景を見てきました。

眉山の夜景
写真はややピンボケですが、眺めは良かったですよ。

ロープウエイ乗り場の壁に松嶋奈々子主演の映画「眉山」のポスターが貼ってあるのがチョット気になりました。

ということで、今回もつい「眉山」のレンタルDVDを借りてきて見てしまいました。
この映画は、死んだと言われている父親のことを知ろうとする娘松嶋奈々子とその父のことについて語ろうとしない母とのやりとりを描いた作品ですが、末期がんに侵された母を宮本信子が熱演して、なかなかいい映画でした。

死期が近いことを知っている母は、自分が死んだら見るようにと、ある包みを友人を通じて娘に渡します。その中には不動産関係書類と徳島税務署の封筒に入った相続関係書類というのが入っているのですが...

ここで又、私はいらんことを考えてしまいました。

この母さんは相続税の申告が必要な人だったのかな?などと。

娘一人が相続人なら相続税の非課税限度額は、基礎控除5千万円に1千万を加えた6千万円です。
飲食店経営をしながら、女手一つで娘を一人前に育て上げ、さらに財産を6千万円以上残したのであれば、これは並大抵のことじゃないぞと、妙に感心してしまいました。
...これはまさに余計なお世話ですね。

本人が亡くなる前に相続税の申告はあり得ませんから、宮本信子母さんは相続税のことを心配して、税務署に行って不動産の評価のこととか、納税額のことなどをいろいろ尋ねて、書類を準備していたのではないでしょうか。
相続が始まった!9グラントリノにおける遺言書でも書きましたが、相続税のことを一番心配しているのはその相続人です。この宮本信子母さんのように親がきちんと生前に準備しているケースは少ないのではないかと思います。

相続税がかからないとしても、どこにどんな財産があるか、どんな負債があるかをハッキリさせておくことは、被相続人の相続人に対する義務です。
特に連帯保証人に立っている場合などは注意が必要です。当の本人が保証していることを忘れていたりすると、後にとんでもないことになるかも知れません。

又、相続税がかかりそうな人は
自分の相続税がいくらかかるか? 
それに見合う資金は準備できているか? 
を知っておくことはとても大切なことだと思いますよ。

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posted by 田中秀樹税理士事務所 at 17:35 | Comment(0) | 所長ブログ
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